「複業」のメリット・デメリット

働き方

さぁ、複業を始めるぞ。
と思い立ったときに、
こんな考えが自分は頭によぎりました。

「複業を始めるメリットは何だろう?」
「複業を始める前に考えておかなければ
 ならないデメリットは何だろう?」

何事も新しいことを始める前は
さまざまな不安や考え事が
思い浮かんできます。

これから「複業」を始めたい、
始める前にメリット・デメリットを
整理したいという方に向けて
記事を執筆しました。

2年以上、「複業」で生活してきた上で
気が付いたメリット・デメリットを
つづらせて頂きます( *´艸`)

複業のデメリット

まずは、複業のデメリットについて
お話をさせて頂きます。

複業を始めたばかりのころに感じた
デメリットは下記の3つです。

・約2か月間は収入が安定しない
・体力的にかなりきつい
・仕事量を自分で調整する必要がある


順に見ていきましょう。

・約2か月間は収入が安定しない
自分の場合は、パートを2つ、
自営業の古本屋1つ。
計3つの収入源を確保しようとしました。

パートは最初の1か月間が実質研修期間のため、
シフトにがっつりと入ることができない。
なおかつ、古本屋は開業したばかりで
まだ売り上げをあげることができない。
そのため、実質1か月の手取りが
10万円にも満たないという状況でした。

複業を始める前は3か月分の生活費があると
精神的にも家計的にも安心して生活ができます。

・体力的にかなりきつい
2つ以上の仕事に取り組むので
職場の人間関係、職場の移動、
覚える仕事内容の量が純粋に2倍以上になります。
そのため、基礎的な体力がないと
メンタルに不調をきたす可能性が
かなり高くなります。

週に3日以上、1日1時間、
運動の時間を確保する。
これだけでも体力の向上と
メンタルケアにつながります。
おすすめは筋トレ10分、ウォーキング50分。
この組み合わせで脂肪が燃焼しやすく、
なおかつ体全体を動かすことができます。

・仕事量を自分で調整する必要がある
会社に所属していれば、
会社側と調整しながら仕事の量を
ある程度コントロールすることができます。

しかし、複業の場合はすべて自分で
コントロールする必要があります。
パートを2つ以上組み合わせるのなら、
自分が何日どれくらいの時間、
シフトに入るのかを設定する必要があります。

さらに、自営業の仕事が加わると
納期はいつで、
どれくらいの仕事をこなして、
販路開拓をいつまでに行うのかなど。
より調整するものが増えてきます。

自分の場合は、
パートに入る時期をずらして
仕事に慣れたら、別のパートも
新しく始める。
2つのパートに慣れてきたら、
自営業の仕事に本格的に取り組む。
といったように、徐々に仕事量を
増やしていきました。
少しずつ、自分ができるところから始めて
徐々に取り組む範囲を広げていくのが
大切です。

複業のメリット

つぎに、複業のメリットについて。
複業のメリットは、
すぐに手に入るものではありません。
複業を始めて3か月以上たって
徐々に生活に潤いをあたえてくれます。

複業のメリットは主に3つです。

・収入が会社員の給与を超える
・さまざまな考え、経験と出会える
・「逃げる」という選択肢がとりやすい


それでは、1つずつ見ていきましょう。

・収入が会社員の給与を超える
始めて3か月以上たつと、
1つのパートで約10万円ほど稼ぐことが
可能になります。
自分の場合、2つのパートをかけもち
していたので、パート収入が計20万円。
さらに、自営業の古本屋で5万円以上
月で稼ぐことができたため、
手取り額が25万円以上の月が
ありました。

ただし、自分の生活の質などを
落とさないためにも
働き過ぎには十分に気をつけましょう。

・さまざまな考え、経験と出会える
複数の働き先で働くため、
違う考えの組織とその考えに近い職員さんと
働くことになります。
そのため、一会社員として働くときの
最低でも2倍以上の考え、
そして経験に出会うことができます。

さらに、この多種多様な考えと
経験に出会うことは自分のモノの見方を
幅広く厚みのあるものにしてくれます。
実際に、自分も2年以上
いろいろなかたの考えなどに触れたおかげで、
どうやったら自分でやる気を
あげることができるのか。
すこし辛いことがあったときは
どのように心と体を休めれば良いのかを
学び取ることができました。

・「逃げる」という選択肢がとりやすい
収入源が複数に分散していることで、
1つの仕事がダメになってしまっても
すぐに生活が困窮するということがなくなります。

そうすると、とある職場で
どうしても自分では解決できない
困難なことが発生した。
あるいは、一身上の都合で
どうしても仕事を変えなければならない。

上記のような状況になったときに、
その職場からより離れやすくなります。

私自身、前職のシステムエンジニアの
職場において、対人関係でどうしても
自分では解決できない状況であったため、
職場を退職することになりました。

自分では解決できないことにずっと
悩みながら仕事をする。
そんなこと、絶対に心身ともに
大きな傷を負うことになります。
多少の傷を克服することも大切ですが、
一生消えない傷を背負うあるいは
再起不能に近い状態へといざなうのモノであれば
「逃げる」という選択肢をとるのが賢明です。

上記のような深刻な状態になる前に
「逃げる」という選択肢を増やしてくれるのが
複業の大きなメリットかなと思います。

まとめ

複業のメリットおよびデメリットを
下記の表にまとめました。

メリットデメリット
・収入が会社員の給与を超える
・さまざまな考え、
  経験と出会える
・「逃げる」という
  選択肢がとりやすい
・約2か月間は
  収入が安定しない
・体力的にかなりきつい
・仕事量を自分で
 調整する必要がある
複業のメリット・デメリット

複業を始める前の判断材料に
して頂ければ幸いです。

働き方、人生のすごしかたの1つとして
是非「複業」をご検討ください(*’▽’)

本の紹介

最近、本屋の活動をするなかで
共感する部分の多かった本があります。

それが、この本
『世界一過酷な場所で見つけた
 命の次に大事なこと』。

一度しかない自分の人生を、
どうやって使っていくのか?
心の底から自分がやってみたいと
思うことをどうやって見つけるのか?
自分がやりたいことに向かうために
どんなことが大切なのか?

自分の今まで取り組んできたこと、
自分がこれからやってみたいことを
見つめるための一助になってくれます。

自分が特に共感したのはこの文章。


「リーダーシップを発揮しつづけるには、
 自分の心を支えてくれる

 サポートシステムが必要だ。
 それは例外なく、全員にあてはまる。」

*この本では、”リーダーシップ”を
 自分が所属する組織や社会をより良く
 するための行動、と定義している。

そのサポートシステムのことを教授は、
「サンクチュアリ(聖域)」と呼んだ。
サンクチュアリは、人によって異なる。
ある人にとっては、そこに行くと心が安らぎ、
自分の原点に返れる「場所」のこと。
またある人にとっては、
大切にしている習慣や、
祈りなどの「行為」のこと。
その他に、「人」
重要なサンクチュアリになるという。
*著者はハーバード大学に通っていたため、
 この文章中の”教授”はハーバード大学の
 教授のことを指している。

(中略)

「自分は自立している」と思っても、
そのサンクチュアリの存在がないと、
夢に向かって継続的に生きることが
僕にはできない。
すると結局、幸せにはなれない。
人生には「変えるべきもの」と
「守るべきもの」がある。
大事な選択をするとき、
それらを混同してはいけない。


『世界一過酷な場所で見つけた命の次に大事なこと』
村田慎二郎
サンマーク出版
2023年 初版
p158~p160

上記の文章を読んだときに、
古本屋の開業をする前に自分が
考えていたことを思い出しました。

「自分にとって、
 大切にしたいことは何だろう?」
「自分にとって、
 大切にしたい人は誰だろう?」
「自分にとって、
 初心に振り返ることのできる
 時間は何だろう?」

上記の問いに答えを出したおかげで、
何か大きな決断をするときはもちろん
1か月の予定を組むときに、
すんなりと決めることができるように
なりました。

例えば、
自分にとっては
「本に関わる仕事を週3時間以上行う」
「学生時代の恩師、家族、
 ビジネスパートナー、
 近所のお世話になっているかた
 の順に優先順位が高い」
「週に1回は必ず
 ひとりで、カフェにて
 ゆっくり日記をつけて
 自分の生活を振り返る」

上記の軸があるおかげで
判断に迷わなくなります。

これから色々なことを
自分で決める必要があるかた、
まさに人生の大きな決断を
しようとしているかた。

決断する前の思考材料の1つとして
ご活用をおすすめいたします( *´艸`)


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