大学の在学中、
市役所とお仕事をした
経験があります。
大学生と
市内で活動を行うボランティア団体の
仲介を行う。
上記の職務を市役所から請け負う形で
お仕事をしていました。
上記のお仕事は、
市役所から認定をうけた任意団体を通して
職務を行っていました。
職務を請け負っていた任意団体は
私を含めて全員が大学生で構成されており、
個性的なメンバーが在籍していました。
任意団体の代表として、
市役所とお仕事をしたときに感じたこと、
気が付いたことをまとめさせて頂きました。
これからチームでお仕事をされるかた、
リーダーとして何かしらの組織を
運営されるかたに向けて、
何かお役にたつことができれば幸いです。
引継ぎは目標と一緒に
実は、市役所のお仕事を請け負う
任意団体の代表をする直前まで
ほとんど任意団体の活動に
関わっていない状態でした。
何も分からない状態からの
代表就任。
上記の状態であったため、
先任のメンバーから
任意団体の活動理念や
活動内容を教えて頂き、
1年の流れをつかむことは
できました。
しかし、1点。
大事なことが抜けていました。
任意団体の活動目標が
設定されていなかった。
何かしらお仕事をするときは
前年度の活動実績から反省を行い、
具体的な目標が設定されます。
例えば、自分が所属する任意団体の
場合、仲介事業などを行っていたので
「2020年12月までに、
仲介実績を30件つくる。」
「さらに2021年3月までに
継続的なつながりを持つ団体が
10団体以上の状態にする。」
といった目標をたてることができます。
上記のような目標設定がなかったため、
事業計画の策定に
かなりの時間を要しました。
(新年度が始まっているのに
事業計画が策定できていないこと
自体、少しイレギュラーではありますが)
新規事業であれ、前年度と同じ事業であれ、
目安となる目標がなければ、
事業計画の策定に時間がかかり、
後々の作業工程に大きなしわ寄せが
発生します。
上記のように大きな負担を発生させないためにも
事業を引き継ぐ際は、「業務内容」と
「具体的な数値目標」をセットで
引き渡すのが大事だと考えています。
満場一致はありえない
任意団体の代表としての職務で、
あってはならない失敗をしました。
その失敗とは決める権利を行使しなかった。
過半数の賛成をもとに事業内容などを
決定しようとしていました。
前提として、
市役所から期限がすでに
決まっている仕事を何件も請け負っている。
ノウハウを持つメンバーがほぼいないため、
団体の能力値としてはマイナスの状態から
スタートしている。
上記の条件のもと、組織を運営しているため、
迅速にさまざまなことを決めていく必要が
ありました。
しかし、一部のメンバーから
「それって、やる意味があるのですか?」
「やるとしても、メリットがリスクを
上回る確証があるのですか?」
といった意見を頂く。
そうすると、その都度とまり
事業を決めるための会議で何も
決まらないことが多々ありました。
本来であれば、代表として
やることを決める、ということを
しっかりと遂行していれば、
より円滑な事業運営が
できていたはずです。
いくら議論を重ねたとしても、
100%の確率で効果を発揮する
事業案などあるはずがありません。
上記の前提をしっかりと把握していれば、
ほぼ満場一致で事業を進めていくことが
いかに不合理であるかは明白です。
何かしらの決定権を持っている人間は、
議論を重ねた事案について判断をくだす、
判断の結果生じたことに対して
最後までしっかりと向き合う。
上記の代表としての職務を
全うできなかった悔しさが
今も頭のなかに残っています。
本当の意味で批判する
よく「批判する」という言葉を聞くと、
何かしらの意見に対して指摘を行う
というイメージが湧くかたが多いと
思います。
実は「批判する」とは
ただ相手に対して指摘を行うだけではなく
指摘した意見に対する改善案を提示して
始めて「批判する」という行動が
成り立ちます。
言葉の意味を分解すると下記のような
感じになります。
「批判する」
=「案Aの不足部分を指摘する」
+
「案Aの改善案である案Bを提案する」
自分が代表を務めていた任意団体は
本当の意味で批判を行えるメンバーが
少なかったため、会議の決める
スピードが遅かったという
反省点があります。
何かを決める場にいる、
なおかつ相手の意見に不足部分が
あるならば、改善案も提示した上で
意見を言う。
しっかりと批判ができるように
各メンバーが常に頭を働かせていることが
大切だと思います。
コメント