『泣きたい夜の甘味処』。
クマと鮭が営む甘味処の
お菓子が
悩みを抱えたひとたちを
癒してくれる。
ふわっとした優しいデザインと
実際に登場するお菓子を作って
みたくなる漫画です。
それぞれのお話は数ページ
ほどで読みやすく、
初心者でも作りやすいお菓子が
掲載されています。
今回は自分自身を幸せにすることの
大切さについて書いていきます。
まずは自分を大切にする
会社を辞めたOLさんの話。
(本文p9~p15)
一生懸命勉強して
誰かの役に立ちたくて
仕事を続けてきたけど、
急にお仕事を頑張れなくなった
OLさん。
物語のなかで甘味処の鮭さんから
とあることを教わります。
「桜 きれいでしょう」
「でも 意外と繊細で
急に咲かなくなることもあるんです」
(中略)
「追肥したり
環境をいろいろ整えてあげたり」
「大切にしてあげたら
時間はかかるけど、また
ちゃんと開花するんですよ」
『泣きたい夜の甘味処』
(2022年、中山有香里)
p11 鮭のセリフより
この鮭さんから教わったことを受けて、
OLさんは、まずは自分を大切にしよう
という前向きな姿勢になります。
誰かのためにも大切だけど
自分自身も、本屋のツミキを運営していたとき、
「地域の子どもたちのために何かしたい!」
という気持ちで古本屋の活動に
取り組んでいました。
しかし、気持ちが先回りしてしまい、
自分自身の生活が苦しくなってしまう
ことに。
古本屋を続ければ続けるほど、
自分のお金も時間も気力も
失っていく。
そんな時期がありました。
でも、あるときに
とある経営者のかたに
言われた言葉に
諭されました。
「まずは自分の基盤を整える。
そのあとに、余力の部分で
ほかの人のためになることをする。」
今思えば当たり前のことではありますが、
古本屋をやっていたときは必死過ぎて
気が付くことができませんでした。
自分を幸せにすることで
自分の生活が満たされることで
自然と自分の周りにいる大切なひとも
笑顔にすることができます。
こころにゆとりがあることで、
自分自身の感情も穏やかになるし、
周りの困っているひとの
SOSにも気が付くようになります。
他の人を笑顔にする気持ちも大切だけど、
まずは自分自身を笑顔にすることが
ものすごく大切なことだと思います。
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